まんが日本俺ばなし

主に自分視点で漫画レビューしていく。 最近はSHTも感想とか書くらしい。

漫画レビュー 清村くんと杉小路くんと

清村くんと杉小路くんと 1 (1) (ガンガンコミックス)清村くんと杉小路くんと 1 (1) (ガンガンコミックス)
(2001/04)
土塚 理弘

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タイトル:清村くんと杉小路くんと

作者:土塚理弘

ジャンル:ギャグ

巻数:全4巻




■ストーリー■
■4点■


 不良の清村がサッカー部部長の杉小路に振り回されるというギャグ漫画。

 ジャンルわけすれば巻き込まれる系のギャグ漫画なのだが、この漫画の面白いところは、その巻き込まれる規模とそのオチにある。

 毎回毎回が死にかけるという清村だが、不思議と笑いがこみ上げてくる。

 テンションとテンポが良い回が続いたら、テンションが低い回もはさむという感じで緩急をつけている。

 が、それ故に面白い回と、面白くない回がはっきりしてしまう。非常にムラのある作品になっている。

 
 ギャグ漫画としては引っ張って引っ張ってラストでオチをかますというオーソドックスなタイプ。
だがその1回が短いので安心して読める。



■キャラクター■
■7点■


 この作品の最も重要な部分とも言えるキャラクター達はちゃんと役割が決まっている。
 そう思いきやまったく違う一面を見ることもある。

 この作品のキャラクターは表情豊かで面白い面をたくさん見せてくれる。

 多少一人歩きしがちな気もするが、この作風自体がかなり自由でテンションで乗り切るタイプなので作品のイメージどおりではないだろうか。



■台詞■
■4点■


台詞(主にツッコミ)でキャラクターがかなり生き生きしてくる。
 ギャグ漫画ではツッコミの台詞が非常に重要になってくるのでギャグ漫画としてはかなり良台詞が多い。

 が、一過性のものであまり長続きしない。



■画力■
■1点■


 キャラクターの顔、体が安定していない、背景は汚いか白いか集中線、トーンはよくてベタ張り、線も汚くだいぶ大雑把。 
 ファンには申し訳ないが、正直褒めるところが少ない。



■総括■
■16点■


 この作品の面白さはキャラクター達の完成された個性とそのブラックな笑いにある。
 
 ギャグ漫画のテイストとしては非常にオーソドックスなタイプではあるが、その過程やオチがまったく目新しい。

 一話一話が短く、手軽に読め、一冊でたくさん読めるという利点を持っているが、正直そこまで笑えない話があるというムラっ気を持った作品。
 さらに、ブラックな笑いがツボにはまらないとまったく笑えないという点を考えると読む人をかなり選ぶ。

 画力の無さを内容でカバーしているだろうか。というより内容が奇抜すぎて画力が気にならない。
 画力単体で見た場合は漫画力としても、イラストとしても見るに耐えない。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 15:55:58|
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漫画レビュー 覚悟のススメ

覚悟のススメ 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)覚悟のススメ 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
(2007/03/20)
山口 貴由

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タイトル:覚悟のススメ

作者:山口貴由

ジャンル:バトル

巻数:全11巻(愛蔵版全5巻)




■ストーリー■
■8点■


 荒廃した世界で主人公、覚悟が強化外骨格を纏い、戦術鬼とそれを操る兄の現人鬼・散との戦いを描いた作品である。

 ストーリーは全体を通してまとまった作品であり、少年漫画の模範ともいえる。
 設定がありがちと言えばありがちな部分もあるが、他の部分のおかげでそれを感じさせない。
 
 設定がしっかりとしているし、複線も序盤からちゃんとあるため読み始めると覚悟ワールドにハマってしまう。

 注目して欲しいのはその展開である。読者の予想の斜め上をガンガン進む、といってもいいほど予測外の事が起こる。
 熱い展開もあり、王道な部分を捨てずに予測外という変わった作品であることは間違いない。

 そして、なによりこの作品は勢いがある。とてつもない勢いでストーリーが展開していく。そのおかげで無駄な描写が無く、ラストまで同じテンションを保っている。 




■キャラクター■
■9点■


 魅力的でインパクトのあるキャラクターが非常に多く、文句なしでこの点数を付けられる。

 が、裏を返せば非常に濃いキャラクターが多く、キャラクターへの感情移入が難しい。

 特に主人公である覚悟は非常に完成された人間といってもいいほどよくできた奴であり、自分とトレースするのは難しいであろう。
 だがそんな覚悟に憧れるというのもある。今ではほとんど見られない日本男児の塊とも言える覚悟は十分魅力的である。



■台詞■
■8点■


 後に山口節と言われるほどインパクトと影響を与える台詞回しは必見。

 だが、山口節はとらえる人によってはギャグのように感じてしまうような欠点がある。

 何故そのような事になってしまうかと言うと、山口節は今までに無い台詞回しが多く、冷静に見てしまうと笑えてしまうほど奇抜なのだ。



■画力■
■4点■


 あまり綺麗とはいえない。バランスが崩れているような時もあれば、線もあまり綺麗ではないというのが正直な感想である。
 無骨な作品にあっていると言えばあっている絵柄と言える。

 強化外骨格や戦術鬼のデザインは独特で惹かれるものがある。




■総括■
■29点■


 高得点になってはいるが、クセの強い作品であるので好みがばっさり分かれてしまう。

 問題は山口節がツボにはまるかはまらないかである。この山口節さえツボにはまれば覚悟ワールドにはまると同じとも言える。

 中盤からラストにかけてはさらに山口節が増していき、完全に独立した世界観を作り上げている。

 キャラクターも覚悟をはじめ、兄の散、クラスメート、戦術鬼など個性と言う言葉では収まらないほど特徴的なキャラクター達。 

 知名度こそ低いものの間違いなく名作と言える作品である。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 15:48:49|
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漫画レビュー DRAGON QUEST -ダイの大冒険-

Dragon quest―ダイの大冒険 (1) (集英社文庫―コミック版)Dragon quest―ダイの大冒険 (1) (集英社文庫―コミック版)
(2003/06)
三条 陸稲田 浩司

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タイトル:DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
作者:原作/三条陸 作画/稲田浩司

ジャンル:ファンタジー/バトル

巻数:全37巻(文庫版全22巻)




■ストーリー■
■7点■


 ゲームのドラゴンクエストを基軸に描かれたまったく新しいドラゴンクエストの漫画である。

 この漫画はストーリーが非常にまとまりがあり、中だるみが無いという漫画としては理想の形になっている。
 大筋としては勇者が魔王を倒すという単純なものではあるが、ゆえに深く考えずに読める。
 また、強さだけの成長だけではなく、心の成長をしていく主人公と仲間達の様子は非常に良い。

 全体を通して単純なゲームのコミックス化とは言えないほどの完成度である。



■キャラクター■
■7点■


この物語で注目していただきたいのは勿論主人公であるダイなのであるが、それ以上に目立つ存在が初期からの仲間であるポップに注目していただきたい。

 ポップは序盤からいるが、幾度となく主人公達を見捨てたり、すぐに弱気になったり、諦めたりなど主役側のキャラクターと思えないほどのダメっぷりを発揮する。
 しかし、物語を通して基本こそ変わらないものの心も強さも一番成長し、重要なキャラクターへと変わっていく。

 さらに、サブキャラクターも非常に個性豊かであり、主人公より個性があるといっても過言ではない。

 主にクロコダイン、ヒュンケルが当てはまり、敵もそれに当てはまる。



■台詞■
■8点■


 ここぞと言う時にグッとくる台詞が多く、心を動かされることが多い。
 特にポップ絡みの台詞は非常に良いものが多い。というよりほとんどのキャラクターが一度は名台詞染みたことを言うほど心に残る台詞が多い。

 敵側にも良い台詞を言うものが多く、全体的に男臭い台詞や、臭い台詞が記憶に残ることが多い。



■画力■
■7点■


 初期の読みきりは(話はつながっているが)結構画力に差がある。
安定性が高く、読みやすい。ドラゴンクエストらしい絵柄でもあり、作品としてのイメージを壊さない形になっている。

 あまり無駄の無いコマの進め方なのでサクサク読めると言うのもある。

 単体として絵を見た場合はあまり上手いと言えないが、少年漫画らしい絵柄とその安定感抜群の絵が内容と相まっている。



■総括■
■29点■

 ストーリーも画力も非常に高いレベルで、キャラクターと台詞も個性豊かである。

 ドラゴンクエストでありドラゴンクエストでないと言った感じの作品であり、数々のドラゴンクエストの漫画の中でも異色ともいえる。

 作品としての完成度が高く、巻数の長さを感じさせないほど引き付けられるものがある。

 ドラゴンクエスト漫画としても、少年漫画としても良作と言えよう。ファンタジーモノとしては微妙か。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 15:38:52|
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漫画レビュー 寄生獣

寄生獣―完全版 (1) (アフタヌーンKCDX (1664))寄生獣―完全版 (1) (アフタヌーンKCDX (1664))
(2003/01)
岩明 均

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タイトル:寄生獣
作者:岩明均

ジャンル:SF/ホラー /アクション
巻数:全10巻(完全版全8巻)



■ストーリー■
■9点■


 主人公の普通の高校生が泉新一が未知の生物『パラサイト』に巻き込まれる。こういう出だしではあるが、いわゆる「モンスターパニック」とはまた違う作品である。

 漫画ラストからも受け取られるように「人間とは」という哲学的な内容になっている。主人公泉新一が様々な人間、パラサイトと出会い、変化し苦悩する姿を描いたシーンなどは考えさせられる。

 この作品にはキーパーソンともいえるキャラクターが多数存在し、泉新一とどうかかわっていくかもよく見ていってもらいたい。 



■キャラクター■
■7点■


  前記のとおり主人公泉新一はごく普通のどこにでもいる主人公である。それゆえに感情移入がしやすく、その行動にも納得のできることが多い。

 真逆と言ってもいいもう一人の主人公ミギー。泉新一の右腕に寄生したパラサイトであるが、その性格は冷淡で戦う際も寄生元である泉新一をどう効率的に生かすかを考えている。

 主人公二人が信頼しあい、ミギーも感情が芽生えていく様は思わず感動してしまう。

 また、この他にも重要なキャラクターが存在する。そのうちの一人が田宮良子である。彼女は寄生生物であるが、人間を研究していくうちに人間らしさを身につけていき、後々として重要なキャラクターになっていく。

 読んでいけばわかるが、ほとんどのキャラクターが重要なキャラクターであり、不必要なキャラクターがいないのである。そういう点が素晴らしい。



■台詞■
■7点■


 さりげない台詞が上手く、よく読んでいなければ気づかないことが多い。

 それゆえに、深く物語にはまっている人には大きなインパクトがあるだろう。

 人間らしい台詞、パラサイトの無機質な台詞。この二種類が交差するこの作品はやはり異質と言えよう。

 実は人間らしい台詞と言うのは難しいもので、それを組み込むことはより難しい。




■画力■
■5点■


 青年コミックらしい画風である。(青年コミックなので当たり前だが)それゆえに内容とのギャップで「特徴が無い」と思われてしまいがち。決してそんなことは無いのであるが、少年漫画寄りであるジャンルからしてみたらそう感じるのも無理は無い。

 パラサイトが液体金属のように変化する発想とそれを絵にする凄さは読んでもらえれば伝わることである。



□総括□
□28点□


 ストーリーの部分でも説明したとおり非常に哲学的なストーリーであり、青年コミックの中でも逸脱している。

 キャラクターも申し分なく個性があり、台詞も聞いていて考えさせられる事が多い。

 単純にSFアクションやホラーを読もうと思ってる人には蛇足的な部分の多い漫画になるであろうが、ジャンルは正直関係ない。物語をまっすぐに受け取り読んでもらいたい作品である。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 15:30:45|
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漫画レビュー グラップラー刃牙

グラップラー刃牙 1 完全版 (1) (少年チャンピオン・コミックス)グラップラー刃牙 1 完全版 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
(2007/12/07)
板垣 恵介

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タイトル:グラップラー刃牙
作者:板垣恵介

ジャンル:格闘漫画
巻数:全42巻



■ストーリー■
■6点■


 グラップラー刃牙の大きな特徴として、「地下闘技場編」、「幼年編」、「最大トーナメント編」と分かれている。
この三つの編を通して見ると、非常にきれいな作りになっている。

 「地下闘技場編」で導入、刃牙というキャラクターとその周りにいるキャラクターを紹介しつつ、格闘漫画としての面白さを失わないようにしている。
 「幼年編」では刃牙がなぜ今のような状態になっているのか、父への思い、母への思いが描かれている。
 「最大トーナメント編」は今までに出てきたキャラクターと新規のキャラクターを混ぜ、最強を決めるというもので、「グラップラー刃牙」の締めくくりでもある。

 王道である部分もあるが、その逆でまったく読めない部分が多く、読者をアッと言わせる。
特に最大トーナメント編ではその傾向が大きく、期待大のキャラクターが予想外の苦戦、敗退をすることが多い。

 格闘漫画にありがちな「インフレ」はほとんどないのも一つの魅力である。(勿論、成長などはある)
少々非現実的な部分が多いが、この作品においてはタブーと言うより野暮であるのは読んでいただけばわかるだろう。



■キャラクター■
■8点■


 主人公である刃牙が薄くなるほど濃いキャラクターが多く、その中の何人かは一人歩きの傾向が大きい。

 さらにほとんどのキャラクターにモデルが存在しているためかなりしっかりとした設定になっている。その魅力あるキャラクターは後にスピンオフ作品を生み出すほどである。

 短期間(漫画内の時間軸)で一人称、性格、見た目が大幅に変わるが、キャラクターの本質自体がしっかりしている為さほど気にはならない。



■台詞■
■8点■


 インパクトという点ではこの作品の台詞はほかの作品にない独特のものを持っている。

 名台詞、迷台詞が多く、非常に楽しませてもらえる。
 
 特に刃牙の父親である勇次郎がそのような台詞を多く言う為、キャラクターと相まってファンが多い。



■画力■
■4点■

 正直あまり上手いとは言えない。一般的に見ても絵が受け付けないと言う人が多いであろう。

 だが、躍動感、臨場感が非常に高く、読者をひきつけるものがある。

 コマが非常に大きく、それを良しととるかどうかは読み手しだいであるが、トーナメント編の大ゴマ連発は迫力があり見ごたえがあるのではないか。

 キャラクターはモデルとなった人物がいるため、ほかの漫画によくある、キャラの顔が他のキャラが似ていたりなどということはない。



□総括□
□26点□


 キャラクターと台詞にかなり特化した漫画であり、ストーリーもそれなりに楽しめる、ゆえに人気も高い。

 絵はあまり上手いほうではないが、その躍動感あふれる絵は見る者をひきつける。

 物語の軸である刃牙より他のキャラクターの方が1クセも2クセもあるため、刃牙だけに注目せず他のキャラクターに注目していただきたい。

 全体的に一般向けの漫画ではない。なので、買うときは慎重に選んで欲しい。
男臭い漫画、格闘漫画が好きな人なら買っても問題は無いと思います。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 11:58:18|
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