まんが日本俺ばなし

主に自分視点で漫画レビューしていく。 最近はSHTも感想とか書くらしい。

キン肉マンⅡ世について考えること ストーリー編




1年ぐらい前の続き記事です。
前回はこちら↓

キン肉マンⅡ世について考えること キャラクター編


前回では主にキャラクターとしてのダメな点を挙げていきました。
今回はストーリーやその構成のダメな点を挙げていこうと思います。

ここで勘違いしてもらっては困るのは、決して面白くないというわけではないという事です。
というより、キン肉マンで勘違いしてる人が多いと思うのでこの際なので色々自分の考えを書いていこうかなと。

キン肉マンの有名なミスや無茶苦茶な理論を嘲笑してる人がいるんですが、あれでいいんですよ
よく「あれがいい」という人がいますが、そうではなく「あれでいい」なんです。
無茶な理論やその場限りの設定で場を盛り上げて、それに生じた矛盾なんかを無視する。矛盾が出てもその矛盾を上回るぐらい盛り上げればいいっていう手法なんじゃないかと。
なので、下手に矛盾を減らそうとして話がつまらなくなるよりもその手法で盛り上げてくれる。だから「あれでいい」んですよ。
瞬発力と爆発力が持ち味とでも言ったらいいのかな。その点だけならゆでたまごは相当なものですよ。
そうそう右に出る者はいないといっていいでしょう。

今やっている新しいキン肉マンも当時と比べるとその力は見劣りしますが、かなりテンポがよく爆発力あります。
持ち味活かせてる感じします。

ではこの持ち味が二世ではどうだったのか、今回はそんな話です。


はぁ!?

・徹底された王道路線の排除
間違いなく原因の一つ。
キン肉マンが王道だったかはともかく、期待を裏切らない安心感は有りました。
タッグ編のマシンガンズで締めたりとかね。

二世は序盤からそういったケがちょっとあって、前回も書いたスカーフェイスの番狂わせなんかはこれに当てはまるでしょう。ですが、これは良い方向に働いた時の話。
というよりもこういった方向なら全然良いんですよ。ケビンマスクとの決勝戦なんかは誰もが「さすがに万太郎が最後に勝つだろう」と思っていたことでしょう。
ですが、実際には万太郎は最後の最後で未熟さを見せ敗北しました。
キン肉マンもカメハメやミキサー大帝に負けるという事はありましたが、このような長いシリーズの最後を負けで終わらすというのはキン肉マンにはありませんでした。
そういった意味では王道路線から外れた決着ともいえます。

で、これが悪い方向に働いたのがやっぱり究極タッグ編である。
これは前回の記事のラストでも触れていますが、タイムスリップで全盛期のレジェンド達と対面という「新旧アイドル超人対決」を期待していたのですが、トーナメントがいざ始まるとレジェンド側とニュージェネレーション側が対決する試合はほぼ皆無。
実質新旧対決をしたのはマッスルブラザーズヌーヴォー(万太郎と新キャラのカオスのタッグ)のみ。
なんでこうなったんだ…

皆が期待していたのはやっぱりブロッケン対ジェイドの師弟対決や、ロビン対ネプチューンマンの因縁対決とかだったと思うんだよね。
ベタベタでもやっぱやってほしい対決ってのはあるもんですよ。
それに新旧対決ただすりゃ良いってもんでもなくて、キン肉マンと万太郎の親子対決もやったはやったけど、内容は目も当てられない酷い内容でした。
素直に万太郎&キッドのニュージェネレーションマシンガンズでも結成させて親子タッグ対決とかでもよかったよなぁ。
むしろそういう伏線もあったし、キッド活躍も作れたのではないだろうか。


はやくどけよその試合!

・一試合がとにかく長くテンポが悪い
次はおそらくこれでしょうね。
二世全体の問題なんですけど、とにかくどの試合も長いんですよ。
長いなぁと感じるようになったのは悪魔の種子編から。
このシリーズは七人の悪魔超人のセルフパロで、内容もかなり似通っています。
悪魔の種子編はミートくんがピンチに陥り、今まで敵だった超人が万太郎を助けに来るという熱い展開がとても良い。(出来はイマイチでしたが)
話の主導権は基本的に助けに来たこいつらになるんですが、言うなればサブもいいところのキャラ達。
確かに展開的には熱いんですが、単行本一冊分闘ったりされてもなぁ~という感じ。
要所要所で一冊分ならいいんですけど、ほとんどの戦いを丸々一冊使うのは流石にだるい。
まして万太郎と関わりが深く前のシリーズでも人気のあったハンゾウや、初期から人気のあるケビン&スカーならまだしもバリアフリーマンやイリューヒンの戦いなんてガッツリ観たいか!?

ここでまた勘違いされそうなんですが、観たいは観たいんですよ。キン肉マンにおけるサブの対決って面白い話が多いから。
ただやっぱりメリハリが欲しいっていうのかな。観客側のリアクションや回想でズルズル一冊分やるのは正直だるいんですよ。結果として余分なパートが少ないのに7冊もあるんですよねこのシリーズ。
オリンピック編に並ぶ長さ。長い!長いよ!

そしてこれ以上に長いのが、ここまで読んでくれていれば分かるとは思いますが『究極の超人タッグ編』
28巻全て究極タッグ編と言えばわかりますかね。このバカげた冊数の多さ。
入場だけで4、5週使ったあたりでもはや悪い予感はしていました。そこから長い試合では半年近くかかるような、イメージとしてはただ長いというだけの試合が延々続く。
ただ長いというよりも、「この試合半分ぐらいの短さなら…」ってぐらい話は面白いけど尺の使い方で台無しっていうのが多すぎ!
短い試合でも二ヶ月弱が普通というのはもはや丁寧にやっているという問題では無い。



やっぱりというか、究極の超人タッグ編は丁寧にやろうとして途中から迷走したっていう感じでしたね。
とりあえずキン肉マン2世に関しては言いたいことは大体言えたので個人的には満足です。

良く出来たキン肉マンと言う作品の、出来の悪い息子という意味では題材含めて凄い残念に聞こえます。
前編にも書きましたが、全てが失敗と言うわけではない。
この2世があったからこその、今連載中のキン肉マンがある気がする。
初代と2世の良い所取りの手法が多くて、今脂がのりにのった状態になっているのは間違いなく2世があったからだと僕は思うんです。

そう言った意味でも忘れ去られないであってほしいなぁというのが本心です。


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  1. 2015/03/23(月) 17:41:03|
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機動戦士ガンダムサンダーボルト 5巻/太田垣 康男 感想




サンダーボルトも遂に5巻ですね。
この巻からは表紙にも載っている、本作完全オリジナルのガンダムであるアトラスガンダムの戦闘が読めます。
他のMSもかなりアレンジされてますけどね。0からのデザインはアトラスガンダムが初じゃないでしょうか。

このブログで言ったことないかもしれないけど、太田垣先生ってあの♡マークが苦手なんですよね。
まぁそれ以外は好きなんですけど。

♡マーク事情で言えば、サンダーボルト1、2巻は♡だらけでしたが3巻以降はシリアスって事でほぼ無くなりましたけど。


5巻の見どころはアトラスガンダムも良いんですけど、やっぱダリルのアッガイVS南洋同盟が燃えますね。
新型のガンダムを乗機にし軽々と任務をこなす英雄としてのイオとは対照的に、敗戦後の劣悪な環境やサイコザクに搭乗する為に両腕を義手の為上手く操縦できないが辛くも勝利するダリル。
やっぱ厳しい状況下の方に肩入れしたくなりますね。

というかあのフリージーヤードの使い方とか最高にカッコいいですよね。
単純なMSの戦闘っていうんじゃなくて、優れた直観力と思考の柔軟さが見えるあたりニュータイプなのかも…って思わせますね。
サンダーボルトではニュータイプが明確に表現されてないからニュータイプって存在自体忘れかけてました。
サイコザクも科学的な感じを出していて、ニュータイプのオカルト的な要素薄いですからね。


あ、あと特攻する二人のコムサイでの会話も良かったですよね。
ああいう漫画っぽくない話描かせたら再興ですね本当に。


南洋同盟もトップが判明して、ここから本格的に三つ巴に発展していきそう。
次巻がいつなのかわからないけど、4巻と5巻の間そこまで空いてないし隔号掲載じゃなくなったっぽいからドンドン刊行してほしい。
今のガンダム漫画の中ではこれと超級だけが楽しみです。


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  1. 2015/03/06(金) 15:33:15|
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コミックリュウの登竜門とか、思ったこととか

コミックリュウの登竜門読みました。

http://www.comic-ryu.jp/toryumon/
登竜門は新人のコンペなんだなっていう印象。

なんていうか、新人なら悪くはない。
みたいな言葉しか出ませんね。

個人的に気になったのは2作品で、「わたしののぞみ」と「秘密の花壇」
この2つは内容としては結構面白かった。

でも、連載されて読みたいと思ったのは「恋のおわりに」
というか、この人だけが比較的読みやすいなぁと思った。
内容としては、スマホ叩き割って綺麗とか言い出す意味不明なシーンと、その後に男もそれに同意するっていうサイコパスかこいつら!?みたいな内容なんですがそこだけ目を瞑れば、人物の心動きもオチも悪くないし何より読みやすい。
いや、これ大事。

なんていうか、他のはネタと絵があるだけで読みにくい。
そのネタもそれらが許されるほど凄い面白いかと言われると…


なんていうか、馬鹿にもわかるレベルで作ってないよなぁ。
これは言うと割りと誤解される事が多いんだけど、馬鹿にもわかるように作れ!って思うんですよ。

これは読者を馬鹿にするとかじゃなくて、相手をするのが馬鹿だと思って作んなきゃ大多数の相手には伝わらんってことなんすよ。

作り手側って当たり前ですがどういう構造かある程度理解してるわけですよ。
でも読者はそうではないから、解釈を内容から読み取るしかない。

その解釈をしやすくするのは必ずしも台詞ではなくて、漫画のギミックだったり技術なのだろう。

「わたしののぞみ」が読みにくいなって感じたのは終盤の回想シーンが挟まるシーン。
あれが回想シーンなのか凄い分かりにくく感じた。後日やその直後が始まったと思ったらキャラの台詞の中で事後報告的に回想シーンだったとわかる。
これは不親切設計だ。

勿論わかる人にはわかったかもしれない。そういう人には俺は馬鹿に見えると思う。

つまりはそういう事なのだ。
限りなく分かりやすく内容を伝える為のギミックが不足している。
厳しいことを言えば漫画としてキチンと成立していない。ネタと絵の集合体ってだけになってしまう。
まぁ今回の登竜門はそこまで水準も低くないんですけどね。もっと読みにくい漫画なんて山ほどあるし。


後、少し庇護するなら女性向けの作りをした漫画が多くて男性の自分が琴線に触れるような感じでもなかったです。

最後はさっと一言でレビューして終わろうと思います。
五点の振り分け審査が登竜門らしいので、点数振り分けていきます。


「秘密の花壇」一点
暗いってより黒い作品。一発目って事もあるかもですが内容が目についたので一点。
もう少し三人の話の統制が綺麗ならと感じた。


「恋のおわりに」二点
この中で唯一読みやすいと感じた。もっと別の内容があれば読みたい。
なんかキッカケがあったら面白くなりそう。
内容に関しては本文で触れた通り。サイコパスかコイツら。これに尽きる。

「士、六年会わずして」
恋のおわりにに次いで読みやすいと感じた。
内容は結構よくみるタイプで引かれなかったけど、好きなひとは多そうだ。

「愛しのチャスカ」
女性色強い。笑いのネタとしては悪くない箇所がポツポツあるけど、やっぱり読みにくいので今後に期待と言うことで。

「わたしののぞみ」二点
個人的に良かった作品その2。
内容に関しては本文で触れた通り。
面白いとは思います。はい。

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  1. 2015/02/21(土) 16:06:35|
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ライプニッツ/大石まさる 感想



ライプニッツ/大石まさる

自分は大石まさる本当に好きだなって思いますね。
タイニーマイティボーイと同時発売なのかな?
書店で新刊として並べられていたので恐らくそうなのであろう。


主人公のニーナが幼いころに両親が宇宙で行方不明になって、彼女も成長し両親が行方不明になった木星のエウロパを目指すというのがざっくりしたストーリー


ニーナはバイセクシャルでスケベで三十路っていう、設定からして凄いパワーあるキャラ。
彼女のペットの猫でありタイトルにもなっている『ライプニッツ』というのがまた強烈なキャラなんですよ。
このライプニッツが色んな事のキーになっているというか、もう一人の主人公。二人はそれぞれエウロパを目指す理由があり協力しているような形。
これは結構ストーリーの根幹に関わるんで読んで欲しい。


他のキャラが霞むとまではいかないんですが、この1人と1匹が作品も作品内のキャラもグイグイ牽引していってくれる。
作品も真面目だけど深刻な作りじゃないので、牽引されていくのが結構気持ち良かったです。
最近はグイグイ引っ張る系のキャラってそこまで多くないですからね。
引っ張るってよりはこいつら中心に物語がグルグル回っていくのが近いのかな。


ストーリーはSF!って感じでここでも好みが大分別れると思います。
正直ベタベタなSFで、最後までベタベタで終えていったので作品に突飛さを求める人とかは物足りないかな。
ただやっぱり話作りや構成は上手いので、読んでて面白いんですよ。

タイニーマイティーボーイとは違い、デフォルメが抑えてある(同作者のちょい前のテイストに近い?)
自分はタイニープリニウスから入った遅めのファンので、個人的に違和感が凄かった。
でも、それを拭うぐらい古いSF作品って感じのストーリーラインは良かった。
ストーリーが昔のSF作品でその他が現代にすり替わっているような感じ。読んでいて安心感がある。

この1冊で綺麗に完結までいくのでSF映画を観るほど体力ないけど、漫画でなら…って方にはおススメ。
ぶっちゃけるとタイニーシリーズ(?)より好みでは無いんですよね。

ただ、古いSF作品を読みやすくしてあるので人によってはドハマりしそう。
出会うのがもっと若ければ僕もドはまりしてたかも。


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  1. 2015/02/03(火) 12:00:00|
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タイニーマイティボーイ 感想



今回は大石まさるさんのタイニーマイティボーイの感想です。

2013年の11月なんでかれこれ1年ちょい前に紹介した「タイニープリニウス」は褒めちぎってましたね。
あれから大石まさるさんの作品読める範囲で読んだんですが、タイニープリニウスの絵柄がスタンダードってわけじゃなくて、かなりデフォルメされていたんですね。
他の作品も好きなんですが、自分にとってはタイニープリニウスぐらいのデフォルメで軽い1話完結作品が好きだったから、再開しないかなー…


出た!
それがタイニーマイティボーイ

別に続編とかではないんですけど
前回は宇宙を旅している途中で星や船内でのSFコメディなお話でしたが、今回は練花町という閉鎖された世界でのお話。
宇宙には出ていないけど、SF要素も少しある。この少しあるのが良いんですよ。延々読める秘訣な気がします。


今回はボーイという主人公が、毎回癖のある女の子に恋をしたり付き合ったりしていくお話です!
なんかこれだけだと、一山いくらの漫画みたいで面白くなさそうなんですが、付き合う女の子がどれも変わってるんですよ。

どう変わってるかというと、ロボットだったり恐竜だったり紙だったりゲームだったり腐ってたりetc…

とにかく変な娘ばっかり!でもこれがちゃんと可愛く描写されてて、奇抜なアイディアをちゃんと収める所に収まっているっていうのが本当に凄い。
ケモナーでもないけどまさか恐竜の娘にときめく日が来るとは思わなかったよ

後、最初の印象というか帯の印象でハーレムウハウハモノで女ったらし系のものだと思ったんですが、全然違う。
主人公やメインキャラが同じだけで、女の子はゲストキャラ的なポジション。なのでボーイにいわゆるハーレムモノ的な印象は薄いし、嫌悪感も無い。
むしろ好印象すらあるのは不思議だよね。
裏表があるような奴でもないし、ハーレムモノの「何でモテてるかわからないけど主人公だからもてる」みたいな奴じゃない。モテる理由がちゃんとあるっていうか、かなり等身大なキャラとして設定されてるからかな。
毎回別の娘と付き合ってるっていう設定に目をつむれば、一途で真面目な奴。
「こいつならモテても仕方ないし許す!」って感じ。

基本はショート作品なんですが、一応裏で進んでるストーリーとしてはこの練花町を脱出するというのが目的。
その為にはとあるアイテムを集めて星を作るという案外大きい目標なんですよね。

まぁ実はこの根幹自体は割とどうでもいいというか、ショートの作品を作る一アイテム程度の存在。
基本はやっぱ変わった女の子でしょう!?


タイニープリニウスと違う点が一つあって、案外ブラックというかハッピーで終わらないパターンもあるという点。
毎回フラれたりするからボーイにとってはそもそもハッピーではないかもしれませんが。
植物の娘のお話なんかはそんな中でもお気に入りですね。エロいし。


安定した…以上に面白かったので最近読んだ中ではオススメ。


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  1. 2015/01/13(火) 14:06:28|
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