まんが日本俺ばなし

主に自分視点で漫画レビューしていく。 最近はSHTも感想とか書くらしい。

キャノンフィルムズ爆走風雲録(14/以)

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キャノンフィルムズ爆走風雲録
以 2014年 89分
監督  ヒラ・メダリア
出演 メナヘム・ゴーラン
    ヨーラム・グローバス






最近ドキュメンタリー映画ブームが自分の中でキていて、その火付けになったのがこの作品。
ドキュメンタリーなんで感想短めになりますが、オススメ度では最近観た映画ではトップです。

80年代映画好きならそこそこ知っている人いるんじゃないでしょうか。このマーク見覚えありません?

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サイボーグやニンジャシリーズは(一部に)有名ですが、今では午後ローでもあんま見かけないので知らない人は全然知らないかもですねぇ。
検索するとカメラのキャノンが出るし、wikipediaにも情報があまり無く、調べにくいとは思いますがそこら辺は調べてもらえれば。

このドキュメンタリーは80年代に一時代を築き、そして消えていったキャノンフィルムズ。
数々のB級映画や、時にはメジャー級の映画を作ったこの会社を0から設立したゴーランとヨーラムの二人に焦点を当てています。

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イスラエルで映画を作り、有名になった二人はほぼ文無しで本場アメリカへ渡ります。とてもじゃないけど賢いとは言えませんよ。
でもヨーラムが資金を集めゴーラムが映画を作り、多少苦労はしたもののなんと大成功を収めてしまうんですよ。
理由はハイ・コンセプト映画を延々量産し続けたということ。

「映画に必要なのはサスペンス、お笑い、暴力、希望、人情、ヌード、セックス、そしてハッピー・エンド。ハッピー・エンドは必須条件だ。」

と劇中で語られる通り至極単純な作りの娯楽映画ですね。

いわゆる「エロ、バイオレンス、ハッピーエンド」という80年代のハリウッドのイメージを作っている、批評家からしたら下劣なB級映画を大量生産。
あれよあれよとハリウッドを上り詰めていきます。ドキュメンタリー内では当時3分の1?がこのキャノンフィルムズがシェアを占めて、最盛期にはMGMまで吸収してしまう。
だけどこれ、わかりますよね。

…完全にバブル。
大きく膨れ上がったキャノンフィルムズが弾けてしまう瞬間がきてしまうわけです。
悪名高い「スーパーマンⅣ」を作り上げ、評価を落とし会社はそのまま縮小して消えてしまう。

二人は会社が無くなる前に袂を分かち、各々イスラエルに戻り映画を作り続けたが、合流することは無かった…下線文

なんですが、映画のラストで二人は再開し映画館で今まで作った映画を鑑賞して終りを迎える。
このシーンの会話が本当に良いので是非観て欲しい…
不覚にも泣きそうになった。

あさ


だいぶ端折りましたが、この映画で分かることはゴーラムの異常なまでの映画作りへの執念。
「映画を撮りたかったら叔母を殺して金を奪ってでも撮れ」
と言い放つぐらいです。頭おかしいでしょ?


映画好きじゃないと途中飽きちゃうかもしれない題材ですが、この二人の成り上がり、そして転落、再開と物語のように良く出来ているので「ドキュメンタリーって退屈」と思ってる人もどうかチャレンジしてみて下さい
一時代を築いた狂人ってのは楽しいですよ。


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  1. 2017/04/20(木) 06:12:03|
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イブラヒムおじさんとコーランの花たち(03/仏)

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イブラヒムおじさんとコーランの花たち
仏 2003年 95分
監督  フランソワ・デュペイロン
出演 オマー・シャリフ
    イザベル・アジャーニ




たまには普通の映画でもオススメ、というか観たので感想書いておきます。
これも月イチで行う糞映画を観る会で観たんですが、これは一服の清涼剤的な役割で入ってました。



名前は知ってるけど、なんとなく観るタイプの映画じゃなくて観てませんでした。
だって、この予告お涙ちょうだいっぽいし、あとGAGAだし…

実際この映画はそんなに悪くなかった。というより普通に面白く感じた。GAGAなのに。
本編を観た上で、予告を全員で観たんですがそのうちの1人が「これは予告詐欺では?」という意見がありました。
僕はそこまでではないかな?と思います。予告やPVはあくまで1を10以上にするものであって、このイブラヒムおじさん~に関しては精々3を10にしてるぐらいじゃないかな。
これ関連で叩かれたベイマックスに関しては1を100にしてしまった感じはありますが、個人的にはそこまで責められるほどの誇大広告には感じない。だって兄弟の絆自体はあるし、そこがある程度のテーマに沿っているからだ。


前置き長くなりましたが、感想に入っていきます。

前置きで既に触れましたが、予告通りの映画。
ザックリ言うと「トルコ人であるイブラヒムおじさんがユダヤ人のモモ少年と交流して人生を知るお話」です。

…ザックリし過ぎました。

でも基本はこのラインの話で、まずこの少年のモモが女を買おうとしているところからスタートします。
明らかに子供ですが、お小遣いやらなんやらを貯め父親のYシャツを着込んで大人が言いそうなセリフを延々練習する。
ちょっと違いますが、日本の中学生がエロ本買うのに精一杯めかし込むみたいな可愛らしさ。というかおかしさ?

最初は全然相手にもされず、お前16歳じゃないじゃん等軽くあしらわれるだけ。ですが、そこはモモ美形なのでムチムチのお姉さんと一発ヤラセてもらいます(お金を払って)

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うらやましい!!!!


ココらへんは予告にあまりタッチしてない部分ですが、とにかく風俗狂いになっていくんですよ!
しかも出て来る女の人全員美人なうえに、なんていうか色っぽい。すごい失礼な言い方すれば全員良い商売女感出てるんですよ!
俺だって13歳から後腐れ無くパコパコしたかったよ…モモがイケメンだから出来た技な気もするけど。

モモがこうなってしまった原因として家庭環境がある、というか父親が暴力とか振るわないけどクソ野郎なんです。
あまりに息子に興味が無いというか、家政婦ぐらいの印象しか持ってないんじゃないか?
褒めることをせず、何かと別れた女房に着いていった兄とモモを比べたり誕生日も普通に忘れたり父親としてはダメダメ。
おまけに仕事もクビになり、最後は金だけ置いて息子を捨ててしまいます。
クズ野郎すぎる…

そんなモモの話し相手になっているのが、イブラヒムおじさん。近所にある商店のおじさん(見た目はおじいさんでCV東方不敗)なのだが、モモの内心を言い当てたり格言を言ったりだいぶがばいです
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がばいのがばくねーので言ったら相当がばいじいさんで、「幸せになればまず笑う事だ。」と諭してきたり、コーランに教えが全てあるとユダヤ人のモモにコーランをガンガン勧めてきます。
大丈夫?宗教戦争に発展しない?

ただ、このコーランからの教えを説いていくというよりもモモの悩みに対して引用するという形。なのでセーフです?

父親が蒸発&轢死したのでモモはイブラヒムおじさんに養子にしてよ!とせがむと二つ返事でオーケー。心が広すぎる。
そして、おじさんの故郷へと二人で旅に出る事になる。

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様々な国を経て(その描写はバッサリカット)遂におじさんの住んでいた村直前でおじさんは事故ってしまい、瀕死の重体。
最後に自分はこの人生に満足だった、モモと楽しい日々を過ごせたし、最期の瞬間を故郷で迎えることが出来た。あとコーランを読めと宣伝もしながら息を引き取りました。

ここらへんが予告の部分ですが、尺的には3分の1も無く確かに全面に押し出すには無理があるか?となるんですが、個人的にはここにたどり着くための土台作りであったんだなぁと感じました。
イブラヒムおじさんの養子になってからさらに深く宗教観、いうなれば死生観や人生観に触れたりする描写があってイブラヒムおじさんの死というものを経てモモに託すことが出来たんです。
確かにおじさんの死はお涙頂戴になってはいるんですが、ここに来るまでの土台がシッカリしていたので唐突感や泣くためだけって感じにはならない。


ラストはモモがあの通りの商店の店主になっておしまい。
これでもかというほどハッピーエンド。


総じて土台の期間が長いのが気になりますけど、モモとおじさんの交流は結構面白いし、エロいねーちゃんがいっぱい出てくるし観て損はしません。多分ね。



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  1. 2017/04/04(火) 17:23:22|
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エクスプローラーズ(1985/米)感想

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エクスプローラーズ
米 1985年 109分
監督  ジョー・ダンテ
出演 イーサン・ホーク
    リヴァー・フェニックス





huluに入ってて、昔観た時は面白い印象あったので折角だから視聴。

ウワー!キツイ!

ジュブナイルSF。いや、グレムリンと同じくファンタジー映画だろうこれは。
なぜならグレムリンのジョー・ダンテ監督だもの。


お話としては至極単純で「いじめられっ子のSFナードと、子供ながらに天才科学者、家庭環境に問題の有る擦れたマセガキ」の三人が夢を通じて電子回路の設計図を手に入れガラクタ宇宙船で宇宙に行く。
以上です。

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いや、本当に以上でめくるめく冒険の旅とかじゃなくて宇宙に行くっていうのが8割型の目的であって宇宙に行ったらどうするという目標は無い。強いて言えばこの電子回路図を教えてくれた宇宙人?に会いに行くぐらい。
なのでストーリー上で大きい緊張感もなく、材料を手に入れたり、ちょっと揉めたり。

この映画100分以上ありますがその半分は少年たちのパッとしない日常とガラクタ集め。
でも、この冴えない日常がちょっと良くて

「空を飛べるようになったら女の子の着替え覗けるぜ・・・えっへっへ…」

「何バカなこと言ってんだよ!」


なんてやり取りをした次のシーンでは覗きに行ってるんですよ。

この童貞臭さ良いでしょ?もう少しこういうくだらなさに振ってくれたら最高なんだけど、本当にそのシーンぐらい。

ジュブナイル映画としてはありか?と言われると所々詰めの甘さというか、いくらなんでも子供を馬鹿にしてんのかってレベルのギャグを平気でぶっこんでくるので首を捻ります。
特に中盤以降に出てくる、グレムリンとダーティキッズぶきみくんを足して2で割ってクソをコーティングしたような宇宙人が出てくるんですが、地球のテレビを観て言葉を覚えたせいで終始テレビの音声のモノマネをしながら喋りかけてくる。

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お前はハーミットパープル(スタンド)か!

とにかく見た目にも喋り方にも不快感MAXなんですよこいつ。
しかも良くわからないことに「地球は怖い所だからダメだ!(SF映画見ながら)友達になれると思ったけどやっぱ帰って!」と10分間モノマネを聞かされたあげく言い出す始末。

ナード少年も「クソ滑ってるモノマネ聞いたのにそりゃねえだろ!」
正論すぎる…

最後は宇宙人の親が出てきてお前ら子供だったのかよ!で地球に返される。
地球に返される反動で宇宙船がオシャカだけど、最後は夢の中で好きな娘と空を飛んでHAPPY!


なんだそりゃ!!!一生飛んでろ!!!!


この映画、全体的に「80年台のノリとセンスだけで作ってた映画」って感じなんですけど、一つだけ良いところがあって宇宙船のデザインが凄く良いんです。
ガラクタから作った砲台のないボールって様相で、豪華な棺桶なんですが実に子供が実物を模倣した宇宙船らしくて良い。
これを作ってる、処女飛行の時はワクワクします。

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後、この宇宙船を飛ばすにあたって「空気抵抗を完全に無くす円形のフィールド発生装置」「酸素を無限に発生させる装置」がコンピューターに設計図を入れるだけで完成するというガンダムAGEで見たシステムを1985年にして手に入れています。
というか、酸素に関してはパソコンから直に出てます。
そう考えると宇宙船はますますパソコンが開ける大きさの棺桶なんですよね。


…こんな夢のないことを言ってるからファンタジー映画向かないんだなって思いました。


あと、宇宙船を飛ばすというだけなら「破壊魔定光」のミサイル飛ばすエピソードのほうがジュブナイルらしくて好きです。


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  1. 2017/03/24(金) 16:47:47|
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レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!(2015/アメリカ)

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レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!
米 2015年 102分
監督  マット・ハラム
出演 バーニー・バーンズ








ヒーロー映画はもはやメジャージャンルですね(子供の頃本屋にアメコミがスポーンしかなかったおじさん)

今回はアメコミ原作ではないですが、アベンジャーズあたりから雨後の筍のように節操なく生まれ続けてる、ヒーローチームモノの映画の一つ「レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!」をご紹介します。


この映画確かデビルズメタルの予告に入ってて気になってたんだけど、予告の中でも色々図抜けてて面白そうだった。
世の中予告だけが面白い映画なんてゴマンとあるのにね!

劇場公開されている作品なので公式ページが存在するのでストーリーを引用。


1977年に地球外知的生命体から地球の危機を知らせるメッセージ信号を受け取ったアメリカ政府。
それから38年後、おバカな4人組がUFOの墜落現場に遭遇する。UFOの中身は対エイリアンの侵攻に備えて開発された超ハイテク・バトルスーツだった。
4つ合わせて力を発揮するバトルスーツをそれぞれが別々に装着し脱げなくなってしまい、4人はチームとして最強のエイリアンと戦わざるをえなくなってしまう…
(公式HPより)



ようするにロックマンXの強化パーツを4人がバラバラにつけたって感じですね!


オープニングは人類に警告をしてきた宇宙人の言葉を信じて、警告した宇宙人が教えてくれた悪い宇宙人を倒すために訓練された青年から始まります。
イケメンで筋肉ムキムキ、頭も良くて愛国心もバッチリ。
(アメリカにとって)完全無欠とはこいつのことを言うんだ!ってキャラで、イメージ的にはまんまキャプテン・アメリカですね。
それを簡単に表すために、チェスをしているところに後ろから殴られ、それを捌いたと思ったらチェスの対戦相手が突然服を脱いで空手着を露わにして襲い掛かってくる。


馬鹿だこれ!


あらすじでも触れてますが、この完璧超人とは全く対象の4人が主人公。
左から

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一番マトモに見えるが良い所が無い交通課のヘーガン!
すっとろくて飛び抜けて頭の悪いウッディ!
足が故障したアル中アメフト選手ヘルマン!
人の話を聞かない空気を読まないザック!




地球終っただろこれ…

この四人がそれぞれバトルスーツを着るんですけど、足が故障したヘルマンが高速移動出来るブーツを手に入れたり、頭が悪いウッディがヘルメットの力で天才になったりするのが分かりやすい。
スパイダーマンでメガネが必要なくなるアレに近い描写だと思うんですよ。分かりやすい身体改造表現としてアレは素晴らしかった。
分かりやすいんだけど、この映画節々に説明不足な部分が多くて。例えばヘルマンの足が悪いのも確かに描写されているんですが最序盤なので気を抜いている所なんですよね。
もう一言二言説明できる何かがあればと思うんですけど、察しの悪い方(自分筆頭)は巻き戻したくなるのでは。

中盤から終盤にかけては悪い宇宙人の妨害が入ったり、スーツを殺してでも奪い取る!となった軍と対立したり。
こう書くと見どころ多そうなんだけどね。強いて言えば脱走するシーンがフリントストーンみたいってぐらいですかね。

4人もラスト前にはチームワークを身に着け「レーザーチーム」が本当のヒーローチームになるわけです。
遂に悪い宇宙人と1対1(4人)の最終決戦を迎えるのですが、衝撃の事実が判明。
なんと、警告してバトルスーツを提供した良い宇宙人は、あらゆる星の宇宙人をトーナメント形式で戦わせて負けた方の星をぶっ壊していた元凶だった。
しかも態度からは悪びれる様子も無いので、コロッセオの剣闘士、下手すると切り株の上のカブトムシ程度の存在でしか無かった。

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目の前には対戦相手、観戦しているクソ宇宙人、そして作戦が失敗した時には核ミサイル爆撃。
もはや前に進むしか無いと悟った4人。
なんとか食い下がるが、そこは地力の差が凄まじく勝てない。

暗黒物質光線で勝つしか無い!
暗黒物質光線とは、ロックマンで言うチャージショットでバトルスーツの奥義なんですが、これがこの映画最大の駄目な点です。

これを撃ち合い交差すると小型のブラックホールができてしまい周りのものが吸い込まれてしまう。
周りには観戦している黒幕の宇宙人と母艦…

もうオチがわかると思うんですが、そのブラックホールに黒幕も対戦相手も母艦も吸い込まれる。
交差するとブラックホール出るとかの説明が劇中全く無いんですけど、黒幕が「撃つなー!」とか止めるんですよ。こっちとしては「えっ?標準装備の機能なのになんで????」と頭からはてなマークがドンドン出る。
この映画最大の失点と言っていい。
これさえ無ければ何も文句はなかったんですが…


正統派B級…って変な言葉ですけど、それ以外当てはめようが特に思い浮かばない。
ちなみに続編が作られるらしいので、映画好きとしてマウントを取りたいっていうクソみたいな思考の人にはオススメ
まぁ、暇つぶしにどうぞ



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  1. 2017/02/21(火) 18:43:00|
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テイキング・オブ・デボラ・ローガン(2014/米)

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テイキング・オブ・デボラ・ローガン
米 2014年 90分
監督  アダム・ロビテル
出演 ジル・ラーソン








なんだこのジャケット!(挨拶)

DVDで買ったんですけど、本当にひどいんですよDVDのジャケットが…
そもそもが表紙に赤を基調にした老婆の顔ってだけで怖いのに、その上からクソを塗りたくって第なしですよ!
クソまみれの老婆ですよ!要はババァを捕まえてクソババァを作り上げたってわけだ!


まぁジャケットに関してはもう忘れることにして、中身行きましょう中身。
確かにジャケットはクソ、それは変えようのない事実。何回も「え?ポスター風のリバーシブル版とかじゃなく?え?嘘でしょ????」とこねくり回したよ。
重要なのは中身!ね!

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はい、キン肉マン中身に触れます…



---ネタバレ---



中身はいわゆるモキュメンタリーでPOVの主観カメラで行われているホラー。
自分は正直あんまりモキュメンタリーは好きじゃなくて、変な意味じゃなく気の抜きどころが良くわからない。自分にはチープに感じて怖さが大きく伝わってこない。嘘だとわかるものをチープに作ったら嘘にしか見えないっていう感じなんですけど、わかります?
勿論好きなモキュメンタリーもある。例えばトロール・ハンター。

勝手なイメージですがモキュメンタリーってチラ見せチラ見せで大きく見せないで恐怖を煽る事が多いですが、トロール・ハンターはトロールの生態を見せる事によって不気味さが際立っていました。実際トロール自体の作りはそんな良くなかったけど臭そう感すごかったしね。

この作品もPOVだから、モキュメンタリーだからとチラ見せではなくバンバン見せていく。
バンバン見せる部分がデボラという老婆の認知症ドキュメンタリー番組なんだけどね。
ただ、これが凄い迫真の演技というか、海外の方なんで正直俺には演技力ってわかんないなーと思ってたんですが絶句するぐらいリアルで迫力ある。
うちの祖父も認知症を患っていたりしたので、妙な親近感…なんというか「らしさ」が出てる。


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序盤は曖昧な言動をしたり、認知症テストでイライラしたり、時には撮影クルーに危害が加えそうになったりと認知症患者として苦しんでいるデボラの姿。
ところがこの撮影クルーに危害を加えようとしてから少しずつ奇妙な変化が起き始める。

デボラがノーアクションでキッチンの上に立ったり、家の窓が突然空いたり超常的な減少が次々と起きて取り憑かれているのではと疑い始める。
これが本当に怖くて、認知症の老婆の迫力をそのままに超常現象まで操り始めるんですよ。突然音もなく後ろに立っていたり、話したこともないフランス語を男性並みの低い声で喋りだしたり、怖さと怖さのコラボレーションがマッチしすぎ。

中盤からはモキュメンタリーというより完全に普通のホラーになっているのですが、そこからは隠れていたデボラの秘密が露呈していき、その秘密を暴き事件の収束を図ろうとしていきます。

デボラの不思議な発言などから、デジャルダンという男にぶつかるのですが、この男は数十年前に幼女を連続殺害し儀式的に幼女の部位を食したりする邪教徒。
儀式では5人殺せば永遠の命が手に入るということでしたが、デジャルダンは4人目の時点で警察に発覚し逃亡。それ以後数十年行方不明。

ここから急に作品の方向性がエクソシストへと変わっていき、デボラに取り憑いたデジャルダンの除霊へとシフトしていきます。
デジャルダンの死体を燃やせば終わる!というリングしかり心霊モノのよくある展開へつながっていくのだが、実はデジャルダンを殺したのはデボラという衝撃の事実が発覚!でも正直5,6人殺しててもおかしくないぐらいの迫力だったけどな!
デボラは自分の娘を助けるためにデジャルダンを殺して庭に埋めていました。ただ一人の共犯者だけがそれを知っていて、娘にもそれを悟られずに数十年、それこそ墓場まで持っていくつもりだったのでしょう。

邪教の力なのか、信仰している蛇の力を手に入れたデボラもといデジャルダン。
五人目の犠牲者とすべく少女をまさかの丸呑み…


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が、すんでのところで妨害して死体を燃やしてフィニッシュ!
デボラも元の認知症の老婆へと戻りました。
最後は少女の元気な姿を映したインタビューで終わるものの、少女は意味深な発言と不敵な笑みを浮かべてエンド。



これ結構ラストが物悲しいんですよ。
娘を守るためとはいえ過去に人を殺していたデボラ。その代償のような形でデジャルダンに取り憑かれ少女を誘拐し、警察官殺しもしてしまい全国に凶悪犯として知れ渡ることになります。
そのデボラ自体も話せるような状態にはないと言うことで裁判にはならないわけです。
デボラは殺人鬼から娘を守る為に殺したのに、いくつもの罪を被さる事になってしまうわけです。さらに本人は認知症で虚ろになっていくであろうという点も哀しい。

なにより、最後の五人目になるはずだった少女。あれはデジャルダンだったのか?それともたまたま意味深に取れるだけなのか?
この辺色々考える余地があって、続編にぶん投げとかではなく良い意味で臭わすだけ。物語としては完結しているので非常にいいラストなんですが、何はともあれ暗い終わり。

かなり良質なババァホラーでした。
90分飽きずに観れたのでオススメ。









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  1. 2017/01/10(火) 19:53:12|
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