まんが日本俺ばなし

主に自分視点で漫画レビューしていく。 最近はSHTも感想とか書くらしい。

賢い犬リリエンタール レビュー

賢い犬リリエンタール  1 (ジャンプコミックス)賢い犬リリエンタール 1 (ジャンプコミックス)
(2010/02/04)
葦原 大介

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タイトル:賢い犬リリエンタール
作者:葦原 大介

ジャンル:コメディ
巻数:全4巻


■あらすじ■
日野兄妹の2人のもとへ、海外に離れて暮らしている両親から「あなたたちの弟と一緒に日本に帰ります」という手紙が来る。
弟が来ることを楽しみにしていた日野兄妹だったが、2人の前にやってきたのは、リリエンタールと名乗る犬だった。しかも賢い犬リリエンタールは、人のこころに反応し、ぼんやり光ってまわりにふしぎなことを起こす変な犬だったのだ。

今日もリリエンタールのふしぎな力により、日野家に騒動が起こる。リリエンタールは無事にりっぱな日野家の弟になれるのだろうか?


(wikipediaより)



■ストーリー■
■7点■


 ストーリーの内容はリリエンタールと日野家が日常の中で不思議な出来事や、謎の組織の対応に追われる。
といったようなストーリー。

上記のような設定に目がいきがちであるが、不思議な出来事や謎の組織はあくまでオマケ、日常を描く上での一つの要素にしかなりえない。これは劇中でも明言されているが、あくまで日常でみつける面白さというのを描いている。

 最終的には日常漫画とするのかどうかが最後まで読者全員に伝わりづらかったのが残念。
作中の児童誌のような解説や、サブタイトル等伝わりづらいがそういう要因を持たせていたのだが、黒服の組織や不思議な出来事に混ざってしまった感は否めない。
 
 それでもこの作品は話の作り自体は非常に上手で、雰囲気作りも上手い。単発のストーリー等ではわかりやすい。


■キャラクター■
■6点■


 主人公が喋る犬というインパクトは強い。日野家の面々、ようするに主要キャラクターであるが、兄は科学の天才で大学を飛び級、妹のてつこは不登校。
 そしてそれを取り囲むように親戚の雪と桜、紳士組。リリエンタールの不思議な力で生まれた面々。
特に紳士組は、普段はヘタレキャラであるが情けなさはなく、自分の信念を持っているいいキャラクターである。

 残念な部分というか、いまいち人気が出ない部分であるが、感情の起伏が表情に出づらいキャラクターが多かったという点。決して感情が描くのが下手というわけではなく、キャラクター的に喜怒哀楽を表情に出さないだけである。

 喜怒哀楽を出す一番のキャラがリリエンタールという点はいいのだが、兄は常に笑う寛容なキャラ、てつこは無愛想な事が多い。時折見せる表情の変化などはよかったのだが、絵と相まって画面が派手ではなかったのかもしれない。


■台詞■
■6点■


 全体が短い作品なので、セリフに対する印象が多少少ないのが残念。
でも、リリエンタールの「わたくしめが」の使いどころがいい場面があったり、紳士組との対決で日野家を離れたくないというセリフはくるものがあった。


■画力■
■4点■


 少年誌では珍しく、線が少なく地味と言われる。シンプルな線なので、ごちゃごちゃせず作風にはあっているし、作画自体が崩れているわけではない。
 
 作画力自体は低くないが、線の少ない画風と相まって少々背景などが寂しいか。
平面的な画が多いのも少し目立つ。



□総括□
□23点□


 単体でのストーリーや、作風自体はすごい良い。
だが、読みきりにあったような世界観作りが作品を作った時点の形成というよりも、少しずつ形成しているような点は個人的にマイナス。
 こういう作品は1話の時点で世界観を形成して、読者を魅了したほうがいいのではないだろうか。どうにも組織や不思議な力に重点を置きすぎて魅力半減してしまった感は否めない。
本当にその点だけは残念である。そのせいで、いわゆる「お涙頂戴感動もの」のような印象を与えてしまう。
もう少し日常の話等が入っていればそれもなかったか。

 個人的な意見ではあるが、作者の醸し出す雰囲気やさりげないセリフ、表情はすごく魅力的だ。
技術面でもう少し魅せられるようなものがあったらさらに良かったのでは?と思った。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2011/09/27(火) 22:54:32|
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漫画レビュー ダブルアーツ

ダブルアーツ 1 (ジャンプコミックス)ダブルアーツ 1 (ジャンプコミックス)
(2008/08/04)
古味 直志

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タイトル:ダブルアーツ

作者:古味直志

ジャンル:ファンタジー バトル

巻数:全3巻



■あらすじ■
未知の奇病「トロイ」の蔓延する世界。少女エルーは、自らも病気に感染しつつ、感染者の"毒"を吸い取る巡回僧(シスター)を生業としていた。シスターの宿命として長くは生きられないことを冷静に受け止めつつ、いつかトロイの無くなる世界を夢みる彼女。しかし帝国南西部にある街・タームでの治療の帰り、遂に彼女はトロイの発作を起こす。エルーが死を覚悟したそのとき、絵描きの少年・キリが偶然彼女の手を取ったことで、ふたりの運命は一変する。

キリは、エルーに触れてもトロイに感染しないばかりか、触れている間は彼女の発作を止める能力を持っていた。シスター協会の命を受けたふたりは、キリの能力を解明するためシスター協会本部へ向かう旅に出るが、その間「一切手を離してはいけない」という、過酷な命令を受ける。

(wikipediaより)



■ストーリー■
■4点■


 奇病「トロイ」を治すきっかけであるキリと奇病を治すシスターのエルーの旅。
が、悲愴感はあまりなく、比較的には明るい作風となっている。

さらに、バトルは2人によるダンスを元にしたものとなっている。

 設定としては面白いところを持ってきたと言える。
さらに伏線や謎も多く散りばめてあり、これをメインに持ってきたのは珍しいと感じる。

 が、作風の明るさにより奇病の恐ろしさが伝わりづらい。
序盤はキリとエルーによる日常生活が描かれており、少年漫画として動きが少ない。
さらに、世界観の説明や用語説明も多く序盤での食いつきにくさがある。

伏線や謎を消化しきれずに終わってしまった事もあり、全体を通して中途半端な印象を受ける。



■キャラクター■
■5点■


 不思議な力を持つキリと人のために自分を犠牲にするエルー
さらには最強を目指す少女、武術の達人、他にも個性的なキャラクターは比較的多めであった。
だが、肝心の主人公達であるキリとエルーは戦闘ではあまり役に立つことはなく、中盤からバトルが多くなってきたこともあり、次第に誰に焦点をあわせればいいのかわからなくなってしまう。

さらに、敵キャラクターの強さを感じさせなかったのもマイナスポイント。



■台詞■
■4点■


 説明台詞が多い。
それ以外では比較的ギャグとシリアスで台詞を使い分けている。
シリアスな時は基本はトロイ絡みの悲愴感を出そうとする台詞が心に残る人もいるだろう。

やはり説明台詞が多いのが残念な部分である。



■画力■
■3点■


 いわゆる「綺麗」な感じではある。
だが、作画の乱れもありやや安定しない感じ。

コマ割りは変わったコマ割りがあるが、正直読みづらい。
コマも小さいところが多く、説明台詞がある部分などは窮屈。

バトルシーンによる表現は迫力がなく、読んでいても惹かれるものがない。



■総括■
■16点■


 序盤の動きの無さが読者を引き離す結果になったのだろうが、序盤の面白さはなかなか高く、むしろバトルが増えてからつまらなくなっていく。
やはり問題点はキャラクターが非戦闘向き、設定が戦うことに向いていない。

 また、バトルの迫力の無さも少年誌には致命的であった。
特にタイトルにもなっている「ダブルアーツ」習得後のバトルが非常に迫力がなく、ダンス以上格闘未満とでも言おうか。
ダンスによるバトルは説得力もなく、「何故このダンスがこんなに強いのか?」というのだけが頭に残る陳腐なもの。

キャラクターの薄さ、話の進まなさ、バトルの印象に残らなさ。
3巻という短さもあり、全体を通して印象に残りづらい作品となった。


テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/31(日) 17:19:41|
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漫画レビュー ひめなカメナ

ひめなカメナ 1 (1) (IDコミックス REXコミックス)ひめなカメナ 1 (1) (IDコミックス REXコミックス)
(2006/11/09)
結城 心一

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タイトル:ひめなカメナ

作者:結城心一

ジャンル:ギャグ まったり パロディ

巻数:全4巻




■ストーリー(内容)■
■6点■


 海からやってきた、ランドセルを背負う世間知らずの「自称」姫の少女。それにかかわっていく近所の方々。さらに「姫」の座を争うべく海からの刺客もあらわれ・・・

 と基本設定だけ言うと普通のドタバタモノのギャグ漫画に聞こえるが、この漫画の本質はそこではない。
 普通の話に見え隠れする、濃いパロディやネタである。一般的でない濃いモノが多く、ここで好き嫌いがわかれてしまう事があるだろう。
特にストーリー上海洋生物ネタが多く、一般的にあまり知られていない海洋生物が出てきたりもする。
その他では作者の他作品のキャラが現れたり、その当時に放送していたアニメのパロディ、他の漫画のパロディが見受けられる。

 以上を踏まえストーリーに様々な要因が混ざりあい、内容としてはかなり混沌としている。
そのため、一般向けというよりは狭い範囲へ向けたギャグ漫画とも受け止められる。

 フォローではないが、あくまで「ネタが散りばめられている」という事であり、内容自体は普通のギャグ漫画でもある。
 とは言ってもそれもブラックな事が多く、大爆笑というよりは「ニヤニヤ」してしまう。
 
 そういう意味で、一般向けではない、マニアックな漫画だが普通のギャグ漫画でも読めるとしてこの点数をつけた。



■キャラクター■
■6点■


 ストーリーの項でも触れたが、海からの刺客や主人公のひめなに振り回される人々がメインである。
外見的にもランドセルをつけている主人公や、マフラーを常につけているキャラ等、記号的にはわかりやすいキャラ付けがなされている。
また、海からの刺客は人の姿をしているが海洋生物の特性をもっていたりするため、そういう点でも濃いキャラクター設定である。

 また、海洋生物組は地上の事をあまり知らず、珍妙な行動を起こしたりする。
 敵側にスポットが当たることも多くあり、場面的には薄いという事は少ない。
その反面、海洋生物がらみではないキャラクターは(一部を除いて)影が薄くなっている時が見受けられる。



■台詞■
■4点■


 何度も言うが、マニアックなネタが入ることも多く台詞自体が重要となる場面が少ない。
キャラクターが世間知らずなことや、マニアックな事が多く、それに関する台詞も多い。

 内容に食われている感はあるか。



■画力■
■5点■


 特に画力自体が秀でているわけではないが、安定している。
作画の崩れはあまり見受けられない。
シンプルな線で見やすく、ギャグ向きと言った感じ。



■総括■
■21点■


 序盤はストーリーモノのギャグ漫画であるが、後半に進むにつれネタの濃さが増していく。
マニアックなネタが多く、読む者をだいぶ選んでしまうのがもったいない。

 だが、マニアックゆえにわかる場面では「ニヤッ」としてしまう。そんな場面が多々あった。
普通のギャグ漫画としても笑える部分はあり、ネタに気づかない場合もある程度は読めるだろう。

 ギャグ漫画としてみると、オーソドックスとは少し違う、どこか不思議な作風。
ジャンルとしてほのぼの、と書いたがいざ読むとどこかずれている感覚。

 全部楽しむにはある程度の知識は必要かもしれないが、一度手に取ればその作風に心惹かれるかもしれない。


テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/15(金) 11:20:41|
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漫画レビュー BLUE DRAGON ラルΩグラド

BLUE DRAGONラルΩグラド 1 (1) (ジャンプコミックス)BLUE DRAGONラルΩグラド 1 (1) (ジャンプコミックス)
(2007/04/04)
鷹野 常雄小畑 健

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タイトル:BLUE DRAGON ラルΩグラド

作者:原作:鷹野常雄 漫画:小畑健

ジャンル:版権 ファンタジー

巻数:全4巻




■ストーリー■
■3点■


 XBOX360で発売されたゲーム、「BLUE DRAGON」のいくつかの設定を引き継いだ版権モノの漫画である。

 ストーリーは単純明快に、ボスを討伐に行く。というわかりやすい王道ファンタジーモノである。

 同誌連載していた「BASTARD!!」へのいくつかの類似点もあり、作品独特の雰囲気と新鮮味があまり感じられなかった。

この世に1匹しか居ないはずの能力を、闇の世界の住人ではない者が知っていたり、おかしな部分がいくつか存在する。

最終回はBADともGOODとも取れるようになっている。非常に判断しづらい最終回となった。



■キャラクター■
■3点■


 ストーリーの欄で書いた「BASTARD!!」への類似点の一つである主人公が「俺様、我が侭キャラ」であり、善悪があまりないという点がある。

 一昔前に流行ったこのタイプの主人公であり、設定上もそうなった理由もあるが、ストーリーが進むにつれ個性が無くなり、いかにもなキャラクターになってしまった。

 話を進めるのが早いせいか、主人公の成長の早さもあり、性格が別キャラクターのようになってしまったのを考慮した。

 また、説明口調の台詞が非常に多く、キャラクターの個性が感じられなかったという点がある。



■台詞■
■2点■


 上記のように説明口調、説明台詞が非常に多く、キャラクター独特の台詞があまりない。

 記憶に残る台詞自体も少ないのもマイナス点とも言える。が、ネタ的な台詞がある為一部のファンや、読者は面白がって使うことがある。



■画力■
■9点■


週間少年誌では非常にレベルの高い作画である。
文句の付け所はあまりない。



■総括■
■17点■


 王道ファンタジーモノと言えば聞こえはいいが、新鮮味もなく、版権モノゆえか特殊なアイデアがあるわけでもなかった。

展開が非常に早く、大抵の敵を苦戦せずに倒したり、大抵の揉め事を1話か2話ですましてしまい、作品として大きな山場もなく終盤へと進んでいく結果となる。

キャラクターおよび台詞に個性がまったく感じられず、読む側としてはキャラクターに感情移入しづらく、好感も持ちづらい。

また、主人公が成長する時にやけに説明口調な部分も有れば、まったく説明が無く心情が変化していたりと、読みづらい部分も多い。

絵に関しては少年誌では最高レベルである。安定していて綺麗な作画となっている。その為か、絵のみで読者を獲得している部分があった。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 16:16:18|
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漫画レビュー セクシーコマンドー外伝すごいよ!マサルさん

すごいよ!!マサルさん―セクシーコマンドー外伝 (1) (ジャンプ・コミックス)すごいよ!!マサルさん―セクシーコマンドー外伝 (1) (ジャンプ・コミックス)
(1996/06/04)
うすた 京介

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タイトル:セクシーコマンドー外伝すごいよ!マサルさん

作者:うすた京介

ジャンル:ギャグ シュール

巻数:全7巻(完全版全5巻)




■ストーリー(内容)■
■8点■


主人公である花中島 マサルを中心に他のキャラクターが巻き込まれる。コンセプト自体は普通のギャグ漫画である。
 だが、この漫画の恐ろしいところは、そのでたらめなまでに一貫性の無いギャグ、ネタがマイナーすぎるパロディ、くだらなさを備えていた。

ギャグ漫画としては一つの完成形とすら言える。



■キャラクター■
■7点■


キャラクターが非常に個性豊かであり、主人公の花中島マサルなどは、一度読んだら忘れないというほど強烈な個性を放っている。
 そのほかのキャラクターも登場時でこそ普通の人であるが、どこかしらおかしい部分があり、マサルと触れ合っていくことによってよりおかしくなっていくというのが全編を通して感じられる。
 
 その普通と少しおかしいという狭間のリアリティがあるからこそ親しみやすい、覚えやすいキャラクターと言える。

 さらに一人ずつに覚えやすいあだ名がついていることで本名以上に覚えやすいのも良い点である。



■台詞■
■9点■


 マサルの唐突に出る台詞、それに対するツッコミ。まさにパーフェクト。
 奇抜すぎる台詞故に記憶にいつまでも残るという点、作品、キャラにあっているという点がこの高得点の理由である。

 その奇抜さは読んでもらえばわかる。というより説明してわかるようなものでない。



■画力■
■4点■


 ギャグとしての崩しがあるが、これはある意味計算して入れているものなので、下手とはまた別のものである。
 それ以外の部分は全体的に安定感があるが、少々線が粗い部分がある。
その証拠に、パロディネタの部分等では絵柄をそれ用に変えるなど細かい配慮がある。
4点をつけたもう一つの理由は表紙の綺麗さとセンスの良さも加えさせていただいた。



■総括■
■28点■


 ギャグ漫画としてのレベルは最高水準と言える。そのあまりにも強烈な作風は後のギャグ漫画界に多大な影響を残すことになる。
 連載当時から現在に至るまでギャグ漫画好きは1度は通る道とも言えるほどの人気が出ている。

 マニアックなネタが多く、わからなくてもなんとなく笑えてしまう。そういう面も備えているのが人気の秘訣である。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/12(火) 16:03:37|
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